コピー:「人の心には誰にも奪えない何かがある。”希望”さ。」
-好意的な意見
- 諦めずに前に進むことの大切さを思い知らされた
- 主人公とモーガンフリーマン演じる囚人との心の交流に心を打たれた
- 「希望」だけでなく道を切り開くために大事な姿勢が上手く表現されていて爽やかな気分になれた
- 清々しいラストシーン
- 物語は淡々と進むが飽きさせないシナリオ
- 希望・忍耐・勇気・友情という,年齢に関係なく人生に大切なものを示唆してくれる映画
- モーガンフリーマンのナレーションが絶品
- シナリオと,音楽による相乗効果でどんどん惹き込まれていった
- 人間関係や言葉遣いなど細部にわたってこだわりが感じられ脚本にスキがない
- 絶望と希望の対比の描き方がうまい
-評価の低い人の意見
- どこかありきたりで新鮮さを感じなかった
- ストーリーに対する違和感があり最後までもやもやが残った
- 過大評価されてるように思う
みんなのレビュー[分析]
- 諦めない事の大切さを教えてくれた,元気の出る映画,という意見が多数
- ストーリーについて
- ラストシーンを際立たせるシナリオが素晴らしく,淡々としたストーリーながら飽きることがない
- 地味で新鮮さがない
論 評
本作は数多くの作品が映像化されているスティーブン・キングが原作である.毎度思うことだが,個人的にはスティーブン・キングの作品を映像化するのは非常に難しのではないかと思っている.スティーブン・キングの作品はホラーやサスペンスの要素が強いのだが,実は非常に複雑な要素が入り組んでいる作品んだと僕は捉えている.パッと思いつく要素だけでも,ホラー,サスペンス,SF,アクション,ドラマ等の要素は確実に原作にて意識して書かれていると思う.そのため読者は読み方次第で色んな楽しみ方ができるのではないだろうか.だから,キング作品はファンが非常に多く,またファンとまでは言わずとも何かしたらは読んでしまうのだと思う.
かく言う僕もスティーブン・キングの原作はかなり好きで,メジャーどころはほとんど読破している.このように原作が強い力を持っている作品は映像化すると駄作になってしまう危険性がかなり高い.事実キング原作で映像化に成功しているのはほんの一握りしかないと言えると思う.映像化が難しいのは映画というのは必ず軸となる要素を置かないと成立しないのに対して,キングの原作は軸となる要素がコロコロ変わるし,複数の軸を設けることで世界観を出している言っても過言ではない.よって映像化の際には当然,どの要素を軸にするかが非常に大事になってくると考えられる.
この点において,本作品はドラマに軸を置き,大きく成功している作品だと言える.この軸を置く時点で失敗せず,またその軸を終始見失わなったのが成功に繋がったのだと僕は思っている.本作品が描いているのは非常にシンプルだが,普段人が見失いがちなことである.それは「今できるベストを明日のためにする」ということだ.僕はよく過去を振り返り,もしあの時,ああしてればとか,今こうなってしまったのはどうだからだとか考えてしまう.僕に限らずこんな風に考えてしまう人は多いのではないだろうか.そんな時はふとアンディのことを思い出してほしいと思う.普通に生きているということについて考えてみてほしいと思う.ブルックスの死という要素はこの点において非常に大きなメッセージを残してくれいているのではないだろうか.
当てはまるジャンル -強い要素の順に
ドラマ,青春,ミステリーこの作品に含まれる要素
- 人間の尊厳
- ドラマで魅せる
- クラシック音楽
- 爽快なストーリー
- 脱獄
- 原作あり
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